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日本口腔検査学会第15回学術大会

大会長挨拶

 

 
大会長 武内 博朗 
(医)武内歯科医院 理事長・日本大学歯学部 臨床教授 

 この度、第15回日本口腔検査学会総会・学術大会の主管を拝命させていただくことになりました。このような機会を与えていただきました日本口腔検査学会、ならびに本学会会員の皆様に心より感謝を申し上げます。
 会期は令和4年11月12日(土)、13日(日)の2日間とし、港の街横浜の中心部にある神奈川県歯科医師会館にて開催を予定しております。
 近年、臨床検査に基づく歯科医療が急速に求められています。本学術大会はそれに応えるべく、多様な臨床検査を歯科医療現場に普及させ、医療の質を向上させることを目的として企画しました。本大会では「全方位の臨床検査が歯科医療を変える ~検査におけるDX(デジタルトランスフォーメーション)に向けて~」をテーマとして掲げ、臨・産・官・学が協働して次世代の歯科医療における臨床検査環境を提案します。
 シンポジウムでは、外部検査デバイスからレセプトコンピュータやカルテコンピュータ内でのデータ管理までのデジタル化による、より迅速で高頻度な歯科臨床検査の普及を目指すための方策について、活発なディスカッションが行われるものと期待しております。
 本大会プログラムの特別講演では住友雅人歯科医学会会長を、基調講演には花田信弘鶴見大学名誉教授を、そして単位研修となる教育講演には斎藤一郎鶴見大学教授を、それぞれお迎えし、近未来の歯科医療や歯科口腔疾患と様々な疾病の関係について、最新のトピックを交えてご提示いただきます。
 企業によるランチョンセミナー・ティータイムプレゼンテーションでは、検査デバイスの次世代の臨床運用に関する企画も準備しております。また大会初日の午後には、認定医・認定歯科衛生士試験も予定されています。
 口腔疾患の治療までを対象とした従来の「口腔局所完結型」医療から、口腔を経由した全身の健康増進や健康寿命延伸といった総合的目標に向かうべく、遷移する時が来ています。それには臨床検査を多用したイノベーションが不可欠です。
 健康寿命延伸のゲートキーパーを担う医療サービスは、幅広い年齢層が訪れる歯科の特性に大変合致しています。そこには我々の努力と工夫が求められております。
 大会当日は感染症等に対しても十分な対策を講じ、皆様が安心してご参加いただけるような環境作りに努めてまいりたいと存じます。
 たくさんの皆様のご参加を心よりお待ち申し上げます。